田中将大、復活の鍵は「多彩な変化球」　「彼は打者の体勢を崩し続ける」

過去2試合と比べてカーブが増加、相手打者は的を絞れず？

　この日の田中は、変化球の制球が抜群だった。特にカーブが効果的で、記事によると、これまでの登板2試合では1試合に1球ずつしか投げなかったが、この日は全85球のうち10球を投げたという。

　さらに、決め球のスプリットは6日のブルージェイズとの開幕戦が29球で、レッドソックス戦は17球だったが、この日は12球だったとしている。ブライアン・マッキャン捕手が絶賛したスライダーを含む変化球のクオリティの高さから、打席の打者は的を絞りきれずに田中に屈したようだ。

　ジョー・ジラルディ監督も「彼はすべてのボールを投げた。そのことが大きな違いを生んだと思う」と語っている。伝家の宝刀、スプリット以外にも多彩な球種を誇り、なおかつ全てのボールの精度が高いという田中の強みが、敵地トロピカーナ・フィールドで復活を印象づける快投を生んだ。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count