報われないマエケン 5試合連続で「7回以上自責2以内」も1勝2敗
今季5試合の登板で援護率0・69、味方打線の援護が異常に低い広島・前田健
広島のエース・前田健太が前夜22日の巨人戦で見せた投球は気持ちがこもっていた。相手の先発が巨人のエース・菅野智之であったことを考えれば、先制点を与えてはいけなかったが、7回1失点の力投。広島打線は8回にノーアウト三塁のチャンスを作ったが、巨人・坂本のファインプレーに阻まれた。打ったバッターは安部。ベンチで見ていたマエケンは立ち上がり、打球を目で追ったが、アウトになり、すぐに落胆した表情を浮かべた。
開幕前に優勝候補の一角とされたカープは打線の低迷が響く。エルドレッド、グスマンが負傷で離脱。4番に大きく振り回すパワーヒッターがいないと、本塁打を警戒をしなくていいため、相手バッテリー側にも大量失点の心配がなくなる。新外国人のシアーホルツもまだ日本投手の変化球や配球に頭を悩ませており、大砲を欠く打線はピッチャーを援護できていない。
前田健太も登板5試合でマウンドにいる間の援護は3点だけ。援護率は0・69と異常な低さだ。この試合もランナーを出しても、丸が二度の盗塁死。8回のノーアウト三塁も菅野の気迫の前に、何もできなかった。それでもエースの責任を感じ「負ければ投手のせいです。次に気持ちを入れ替えてがんばりたい」と静かに闘志を燃やした。
今年は開幕から7回以上自責点2以内のHQS(ハイ・クオリティ・スタート)を続けている。