米紙がイチローの得点記録に注目 マーリンズの“救世主”としても期待
徐々に調子を上げているイチローに注目、「レギュラーで打席に立つことで復調」
指揮官も今後もイチローに出場機会があると考えているようで、記事の中で「彼ら(若い外野トリオ)はまだ若い。彼らの自信を持たせ、前向きなままでプレーさせたい。イチローを擁する贅沢さは彼らにいつでも休養を与えることができること。彼らは160試合プレーする必要はないんだ。なぜなら、我々も選手層というものがあるのだから」とコメントしている。
特集では「全体的に彼はスロースタートだったが、レギュラーで打席に立つことでフィリーズ戦では復調。12打数4安打(打率3割3分3厘)で2四球、2得点。打率を2割5分7厘に押し上げた」と指摘。キャリアの中で9689打席で代打はわずか55回、50打数14安打で打率2割8分、今季の代打は8打数2安打1四球というデータも紹介している。そして、4月16日のメッツ戦でイチローが三塁打を放った後、本塁突入時にトラビス・ダーノー捕手のタッチをかいくぐってホームインした「忍者生還」について、「イチローのマーリンズにおける最初の特筆すべき瞬間」と改めて評価している。
今季スタートダッシュに失敗し、解任危機も報じられていた指揮官は今回の特集で「チームメートして彼と接する機会はこれまでなかったけれど、彼はチームメートとこのチームに本当に楽しんでいる様子だ。我々にとっても喜びだ。若手選手にとっても彼がいてくれることが喜びなんだ。彼が三塁打を打った時のダグアウトで起きた大歓声は今年一番大きかったよ。あれは最高だったね」と語っており、イチローの存在感の大きさを感じている様子だ。
この日今季2度目の連勝を飾り、5勝11敗としたマーリンズ。巻き返しを目指すチームにおいて、41歳のレジェンドは様々な記録を塗り替えながら、勝利に貢献することが期待されている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count