中日に新星現る “ポスト谷繁”争いのスタートラインに立った2年目捕手
評価された強肩と打撃、指揮官への恩返しなるか
「二塁までのスローイングがスムーズ。打つ方も期待できる」
二塁までの送球が1・8秒台の強肩、大商大4年時には関西六大学リーグで春秋と2季連続で首位打者を獲得したシュアな打撃に目を奪われた。
もちろん、リード面での課題は多い。バッテリーを組んだ大野雄大には何度もサインに首を振られる場面があった。バットでは結果は残したが、「最後にミスをして完封をなくしてしまったので、次はミスがないようにやりたいです。これから今日の気持ちを忘れずやっていきたいと思います」と浮かれてはいない。
チームは松井雅人との併用で、11試合でマスクをかぶった武山真吾が右前距腓靱帯の損傷で長期離脱する緊急事態。今後も出場機会が増えることは確実だ。
出場なしに終わったプロ1年目の昨季、苦しめられた送球難も克服。後継者としての期待をかけ、獲得を決めた指揮官への恩返しへ。23歳が「ポスト谷繁」争いのスタートラインに立った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count