好走塁の青木宣親は「メルクリウスのように速い」? いじられキャラも確立

味方のセーフティースクイズに好判断で決勝ホーム、地元紙はローマ神になぞらえて絶賛

 ジャイアンツの青木宣親外野手が25日(日本時間26日)、敵地でのロッキーズ戦に「1番・レフト」で先発出場し、延長11回に味方のセーフティースクイズで決勝ホームを踏んだ。的確な判断とスピードを生かした好走塁を、地元メディアはローマ神話の神にたとえて絶賛している。地元紙「サンノゼ・マーキュリー・ニュース」が報じた。

 延長11回、青木が持ち味の選球眼と足で魅せた。先頭で打席に立ち、フルカウントから2球ファウルで粘って、自身メジャー最多となる1試合4つ目の四球を選ぶ。パガンのセンター前ヒットなどで三塁へ進むと、見せ場がやってきた。

 1死一、三塁のチャンスで、パニクは初球からセーフティースクイズ。一塁方向へ転がすと、青木は高判断でスタートを切り、スライディングで勝ち越しのホームを踏んだ。

 記事では「アオキはメルクリウス(マーキュリー)のように速かった。羽の生えた足は(捕手の)タッチよりも先にプレートを一瞬で通過した」と評している。ローマ神話で「神速の神」とされるメルクリウスになぞらえるほどの韋駄天ぶりだった。

 パニクは「ノリは準備ができていた。ノリは速い。それが僕がスクイズに出た最大の理由。ノリならセーフになると分かっていた」と、青木に絶大な信頼を寄せていたからこその判断だったことを明かしたという。

 この日はヒットこそなかったものの、4度の出塁で先頭打者としての役割を果たした青木。延長勝ちのヒーローとなり、試合後にはムードメーカーとしても大役を果たした。

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