上原浩治「中1日の復活」の裏にあったもの 速球を「隠そうとしなかった」
「前回の登板でファストボールの重要性が分かった」
上原は通訳を介してこう語ったという。
「配球については、今回はハニ(ハニンガム)にもっと多くファストボールを投げたいと伝えていた。いいかどうかはまだ分からないけど、今シーズンはそこまでファストボールを投げていなかった。前回の登板でファストボールの重要性が分かった」
この日は、2人目のピラーに投じた5球目が最速の88マイル(約142キロ)を計測したが、記事では「(80マイル台中盤だった)前回登板より大きな進歩があった」と指摘している。
「ボルティモアの2試合目は今年初めて彼が連続で登板した試合だった。彼の腕に力が戻っていることを願っている。数日のオフで少し元気になったように見えた。ファストボールの伸びが良かっただけでなく、スプリットの落ちも鋭かった。彼にとっても自信になったんじゃないかな」
ジョン・ファレル監督はこう語っている。
上原は今年のスプリングキャンプ終盤、左太もも裏の故障でリハビリを余儀なくされた。故障者リストで開幕を迎えたが、ベテランは修羅場を切り抜けながら、次第にトップコンディションまで上げていくことになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count