田中将大のDL入りにマルティネス氏「残念だが、こうなることは分かっていた」

開幕前に懸念を示していたマルティネス氏「故障をぶり返すことは気の毒でならない」

 15日間の故障者リスト(DL)入りが発表されたヤンキースの田中将大投手について、今季開幕前に日本人右腕に対する懸念を示していたペドロ・マルティネス氏が自身のツイッターに「残念だが、こうなることは分かっていた」と投稿し、早期回復を祈るコメントを寄せている。

 今年1月に資格取得1年目にして殿堂入りを果たしたメジャー通算219勝、サイヤング賞3度受賞のマルティネス氏。その名投手は田中離脱の一報を受けて、自身のツイッターで「タナカには残念だが、私にはこうなることが分かっていた。彼が故障をぶり返すことは気の毒でならない。彼の無事と早い復帰を祈ります」とメッセージを送った。

 昨年7月に右肘靭帯の部分断裂が発覚した田中は約2か月半のリハビリを乗り越え、昨季終盤の2試合で復活。今季のスプリングキャンプでも慎重な調整を進めたが、マルティネス氏はオープン戦の時点から田中の故障に関する懸念を表明。現在解説者を務める同氏は開幕前にラジオ番組で、「彼がシーズンを通じて健康でいられるとは思わない。そして、彼が今、ヘルシーだとも思わない。現時点で彼は完全に故障のない状態ではないと私は言い切れる自信がある」と語っていた。

 田中は自身初のメジャー開幕投手を務めた6日のブルージェイズ戦で4回5失点(自責4)で負け投手に。続く12日のレッドソックス戦では勝利投手となったが、5回4失点(自責3)と不安の残る内容だった。だが、18日のレイズ戦では7回無失点で2勝目を挙げると、前回登板の23日のタイガース戦では気温0・5度の極寒の中、強力打線を相手に6回1/3を投げて1失点。勝敗はつかなかったものの、エース復活を印象づけたばかりだった。

 MRI検査の結果、田中の右肘には幸いなことに異常は発見されなかったが、右手首と右前腕部の炎症で15日間のDL入りし、復帰まで1か月を要する可能性も浮上。マルティネスが懸念を示していた通り、2年連続で故障離脱を強いられることになった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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