「工藤チルドレン」が存在感発揮 躍進する2人の若手野手

勝利と育成の両面を見据える工藤監督、「若手の底上げ」もテーマの1つ

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ソフトバンク・高田知季【写真:編集部】

 この試合までの5試合中4試合で無得点だったソフトバンク。この試合でも0行進が続く重苦しい空気に、先頭打者、しかも代打で風穴を開けた意義は大きかった。4月22日の楽天戦(ヤフオクD)では4打数3安打で、こちらも初の猛打賞を達成している。16試合に出場し、7試合にスタメンで起用。右足首捻挫で離脱している本多の穴を、明石とともに埋めている。

 この2人が、今季から指揮官に就任した工藤公康監督(51)が見せている特徴の1つだろう。昨季の日本一で、大幅な戦力の入れ替わりも無かった今季。盤石のレギュラー陣がいる中で、工藤監督は若手の起用にも積極的だ。選手層に厚みを持たせるだけでなく、今後数年にわたる常勝軍団を作るために、勝利と育成の両面を見据えているのだろう。

「若い子が実戦でヒットを打ったり、守ったりするのは練習するよりも遥かに力が増すんじゃないかと思う」

 工藤監督は奮闘する若手についてこう語っている。

 投手陣にも二保旭、飯田優也、武田翔太といった若手が開幕から1軍でプレーしている。「若手の底上げ」は、工藤ホークスの1つのテーマとなっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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