イチロー移籍1号の一戦がマーリンズで今季最高視聴率を記録

ここ8試合で7勝、昨季と比べて地元人気も上昇中

 マーリンズのイチロー外野手が4月29日(日本時間30日)の本拠地メッツ戦で試合を勝利を決定づける3ランを放ったが、この試合が地元フロリダ州で今季最高視聴率を記録したことが明らかになった。地元紙「サン・センチネル」が報じている。

 マーリンズが、試合前の時点でメジャー最高勝率を誇った同地区ライバルのメッツを破った一戦は今季のマーリンズの試合で最も視聴されたという。マーリンズが7-3で勝利した一戦は地元テレビ局「FOXフロリダ」が生中継。この視聴率は2・8パーセントで、今季これまでの最高視聴率だった同6日の開幕戦ブレーブス戦の2・6パーセントを上回ったという。この試合のハイライトとなった8回のイチローの移籍1号も多くのファンの目に触れるシーンとなったようだ。

 記事では、ここ8試合で7勝と絶好調のマーリンズの4月の視聴率が2012年7月以来、最も高い数字であることも紹介。オーナーのジェフリー・ローリア氏が成績不振とともに高年俸の主力を大量放出する「ファイヤーセール」を繰り返したことで、地元人気と視聴率の低下を招いたようだ。記事では、地元で絶大な人気を誇るNBAマイアミ・ヒートが平均視聴率5パーセントであることとも比較している。

 そのマーリンズはオフにジャンカルロ・スタントン外野手とプロスポーツ史上最高の大型契約を結び、イチローやディー・ゴードン内野手、マイケル・モース内野手、マーティン・プラド内野手ら大型補強を敢行。その結果として、昨年の4月時との比較で視聴率が6倍となっていることも伝えられている。

 2003年以来のプレーオフ進出に向け、地元の期待も高まっているマーリンズ。全国区の知名度を誇るイチローは打席に立つたびに、歓声が起こるほど絶大な人気を誇っており、メジャー15年目のレジェンドもマーリンズの人気上昇に一役買っているのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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