ヤクルト小川は「尊敬する」黒田に投げ勝つ 「気持ちだけは絶対に勝つと」
7回4安打3失点の好投でチームの連敗を4で止める、「絶対に落とせないと思って」
ヤクルトのエース小川が7回4安打3失点の好投で、メジャーリーグから8年ぶりに復帰した広島・黒田に投げ勝った。黒田が序盤に失点を重ねる中、3回までは1安打ピッチング。5点リードの4回に2四球で2死一、二塁とし、梵に3ランを浴びたが、その後は7回まで無失点に抑えた。ヤクルトは救援陣も踏ん張り、5-4で勝利して連敗を4で止めた。
試合後のヒーローインタビューで、エースは「苦しいピッチングだったんですけど、味方が先に点を取ってくれて良いプレーで守ってくれてたので、絶対に落とせないと思って、最後は粘ることができてよかったです」と安堵の表情で振り返った。
相手はメジャー帰りの黒田。「尊敬するピッチャーと試合ができるということで、楽しみながらやりたいと思っていました。気持ちだけは絶対に勝つと思って投げました」。小川にとっても特別な一戦だった。
ベテラン右腕が3回までに5点を失う意外な展開となったが、小川は1つ1つのアウトを確実に積み重ねていった。2点のリードを守って7回で降板すると、救援陣も踏ん張って5-4で勝利。チームは連敗を4で止め、小川も2試合ぶりの3勝目を挙げた。3点を失っても防御率1.28と好成績を維持する。
「チームの勝利が一番なので、先発として試合を作って、1つでも多く勝ち星を重ねられるように、自分らしいピッチングをしていきたいと思います」
40歳に投げ勝った新世代のエースに引っ張られ、ヤクルトが強さを取り戻す。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count