どうなる6球団の5月の戦い 開幕から1か月の勝因と誤算(セ・リーグ編)
台風の目となりつつある中畑DeNA、伏兵たちの活躍で奮闘する中日
【DeNA】
抑えに新人の山崎を思い切って起用し、8セーブをマーク。他球団のクローザーらと遜色ない数字を残している。昨年の抑えの三上も5月中には怪我からの復帰が見込めるとあり、リリーフ陣の安定が望める。残念だったのは開幕ローテに入っていたモスコーソの離脱。代わりの先発投手には差があり、高崎や高橋尚らは結果を出せず。「番長」こと三浦の登板も待たれる。
キューバ人のグリエルの契約解除問題があったが、特に大きな影響はチームに見られなかった。あとは打線がまとまって打てなくなる試合も多いため、若いチームがどれだけつながりをみせるか。中畑ベイスターズは今季、セの台風の目になるだろう。
【中日】
最下位予想の声が多い中、伏兵たちの活躍がチームを支えた。マイナス要素は、和田、森野、岩瀬といった主力のベテランが1軍にいないことだが、逆にプラス要素はその選手をカバーした若手や助っ人たち。森野の代役でファーストに入った右の大砲・福田がブレークした。他にも、エルナンデスやナニータらのドミニカンパワー、亀沢らも勝負強く、勝利に貢献。エース吉見も復活の兆しを見せるなど、まだまだチーム力が上がる可能性を秘めている。