やっぱり“持ってる” 高木勇が巨人ルーキー49年ぶりの開幕5連勝!
我慢の投球も6回に自身の代打・金城が決勝打、巨人は3連勝で首位キープ
巨人のルーキー高木勇人投手が阪神戦で6回6安打3失点と粘りの投球を見せ、無傷の5勝目を飾った。ルーキーの開幕5連勝は巨人では49年ぶりの快挙。同点の6回に自身の代打で打席に立った金城が決勝タイムリーを放つなど強運にも恵まれた。巨人は中盤以降にそつなく得点を重ね、10-3で快勝して3連勝。首位をがっちりとキープした。
ルーキーながら開幕4連勝の高木勇は、この日は立ち上がりから苦しいピッチング。2回には福留のツーベースと村田の失策などで1死一、三塁とされると、藤井のショートゴロの間に先制点を奪われた。
さらに、3回には2つの四球と西岡のヒットで無死満塁の大ピンチ。ゴメスはセカンドフライに仕留めたが、福留にはセンターへの犠牲フライを打たれ、追加点を許した。
しかし、巨人打線も反撃する。その裏、好投を続けていた阪神先発の能見から1番・橋本がライト前ヒットで出塁。1死一塁で続く片岡がレフトスタンドへ同点2ランを叩き込み、力投するルーキーを援護した。
4回には井端、村田の連打で1死一、二塁とし、高木勇の女房役の小林が右中間へタイムリー二塁打。勝ち越しに成功した。
ただ、阪神打線も意地を見せる。5回、2死から鳥谷、ゴメスが連続ヒットでチャンスメーク。ここで福留がライトへのタイムリーを放ち、同点に追いついた。
巨人は6回、新外国人フランシスコの来日2本目のヒット、村田の中前打などで1死一、三塁の好機を作る。小林は空振り三振に倒れ、巨人は高木勇に代打・金城を送る。大ベテランはここで三塁線を破る勝ち越しの2点二塁打。これで高木勇が勝利投手の権利を手にした。
さらに、7回は阪神のバッテリーミス、寺内のスクイズで2点を追加。8回には途中出場の鈴木尚の3ランも飛び出し、7点差とした。
救援陣もしっかりリードを守りぬき、巨人が10-3で快勝。高木勇が強運にも恵まれ、開幕5連勝を飾った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count