イチロー、今季初1番で存在感 1安打1四球2盗塁で先制ホーム踏んだ

初回に四球選び今季初盗塁、三盗も決めて犠飛で生還

 マーリンズのイチロー外野手が3日(日本時間4日)、本拠地でのフィリーズ戦に今季初めて「1番・レフト」で先発出場し、3打数1安打1四球2盗塁と活躍した。打率4割4分と絶好調のゴードンが休養で欠場した中、ヤンキース時代の昨年9月28日・レッドソックス戦以来となる“定位置”の1番で躍動。チームは2-6で敗れて連勝は4でストップしたももの、存在感を見せつけた。
 
 41歳のリードオフマンが躍動した。

 1回、イチローは相手先発ゴンザレスのフルカウントからの6球目を見送り、四球を選ぶ。すると、続くエチャバリアへの3球目ですかさず今季初盗塁。完璧なスタートを切り、悠々と二盗に成功した。スタンドからは大歓声が沸き起こった。

 さらに、7球目で再びスタート。エチャバリアは三振に倒れたが、イチローはまたも完璧なスタートで盗塁に成功。あっという間に三塁まで到達した。続く主砲スタントンが初球にライトへの犠牲フライを放ち、イチローは悠々と生還。マリナーズ時代と変わらない働きで、先制のホームを踏んだ。

 さらに、3回は2死走者なしで第2打席へ。2球で追い込まれてから3球ファウルで粘ると、ボールを1球見送ってから、チェンジアップを二塁方向へ転がした。ショートへの内野安打で2打席連続出塁。続くエチャバリアの打席では2球牽制された後、初球にこの日3度目のスタートを切ったが、ここは捕手の送球が上回り、アウトとなった。

 2-1で迎えた5回には1死二塁で打席に立ったイチローだが、投ゴロに倒れる。マーリンズは6、7回に2点ずつ、8回には1点を奪われて、2-6とリードを許した。

 イチローは8回に先頭で第4打席を迎えたものの、空振り三振に倒れた。

 チームはこのまま敗れ、再び借金1となったが、今季初盗塁を含む2盗塁を決め、先制のホームを踏むなど、リードオフマンとして存在感を見せたイチロー。12試合連続先発出場で、打率は2割6分9厘となった。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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