阪神、4度の「敗戦まであと1球」から逆転劇 サヨナラ打の新井「足ガクガク」

追い込まれながら驚異の粘り、新井「最高です!」

 阪神が6日の中日戦で4度の「敗戦まであと1球」のピンチから、逆転サヨナラ勝ち。新井良太内野手がサヨナラ打を放ち、2連勝で4位・中日とゲーム差なしに迫った。

 1-2の9回2死走者なし。ゴメスが1ボール2ストライクと追い込まれながら、中日先発・バルデスからセンター前ヒットを放つと中日は守護神・福谷を投入。しかし、福留がフルカウントまで粘って四球を選ぶと、マートンもフルカウントから四球を選んで満塁に。ここで中日は又吉に交代したが、関本がまたもフルカウントから押し出しとなる四球を選び、ついに同点に追いついた。

 あと1球で敗戦のピンチから4人が同点へとつなぎ、新井は武者震いしていた。「足がガクガクでした」。それでも、0ボール2ストライクとされながら、2球ファウルで粘って、最後はセンターへサヨナラ打。ナインにもみくちゃにされた。

「最高です! ホント良かった。まさかこんなふうになるとは思わなかった」

 満員の本拠地でお立ち台に立つと、絶叫した。

「あっという間に追い込まれて、ヤバイヤバイって感じでした。でも最後に打てて、ホント良かったです。ちょっとまだ興奮が収まらないです」と声をはずませた。

 これで4位・中日に今カード2勝1敗と勝ち越し、ゲーム差なしに並んだ。「これからバンバン働いて、こういう活躍ができるようにまた頑張っていきたい」。5位に沈んでいる阪神だが、これ以上ない逆転劇が浮上のきっかけになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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