青木宣親、斎藤隆らも感謝する恩師が解任 去りゆく指揮官に伝えたい言葉
ブルワーズ監督の解任劇に青木もショック「本当にお世話になった監督」
開幕してから、まだ30試合を過ぎようかという段階だが、先日ブルワーズを率いたレネキー監督が成績不振を理由に解任された。解任されたのは、3日カブス戦に勝利した後だったが、その時点で7勝18敗。勝率2割8分と散々なものだった。
すべてをビジネスと割り切るメジャーでは、成績不振を理由に監督を解任する時期も早い。今季からイチローが所属するマーリンズでも、序盤に連敗が続いた時は、レドモンド監督解任の噂が出たし、オフに大型補強をしながらつまずいているホワイトソックスも、ベンチュラ監督に責任の所在を求める声が大きい。
だが、早い時期の監督解任は、あくまでファンの声や世論を落ち着かせるための一時的な措置であったり、チームにハッパを掛ける意味合いが強い場合が多く、根本的な解決になっていないことも間々ある。
それというのも、メジャーの場合、チーム構成や戦力補強という大前提を決める権限はGMが持っているため、監督は自分の手元に用意されたコマ=選手を使って、最善を尽くすしか手はないからだ。オフにかなりの資金を投入して戦力補強に努めたマーリンズやホワイトソックスと違って、とりわけ目立った動きのなかったブルワーズの成績不振は、レネキー監督の手腕以前の問題とも言えるだろう。
人格者として誰からも慕われるレネキー監督解任の一報に、ジャイアンツ青木宣親も「本当ビックリした」と、大きなショックを受けたようだ。
ニュースを知ったのはデーゲームを終えて帰宅してからのこと。インターネット上の英文記事を見た青木は「はじめ英語で何が書いてあるのかなって思ったんだけど、もしかして……って思って。いろいろ調べて見たら、解雇だって出てたから」と声を落とした。
2012年にブルワーズ入りした際、当初は外野の控えとしてスタートした青木を、何かにつけて目を掛けてくれたのがレネキー監督だった。
「メジャーに来て何も知らない、右も左も分からない状況で、本当にあの監督が自分にいろいろ教えてくれた。すごく印象に残る、本当にお世話になった監督。丁寧に教えてくれる人柄もそうだし、本当にやりやすい環境を作ってくれて、それでプレーさせてもらっていたから」