マーリンズ公式ラジオ番組が「最も注目集める男」イチローを直撃
「ファンとの絆」に「10点差で負けていたとしても、僕は絶対に全力を尽くす」
また、ジェフナー氏は春季キャンプから多くのファンに囲まれ、試合会場でもイチローコールが沸き起こっている状況にも言及。「今、あなたのジャージはチームで最も売れている。これだけの短期間で築いたファンとの絆についてはどう感じていますか」と問われたイチローは「1か月ぐらいしか過ごしていないですけど、ファンの方々に言えることは、自分は勝つためにここでプレーしていること。もしも、僕たちが10点差で負けていたとしても、僕は絶対に全力を尽くす、ファンの方にベストパフォーマンスを見せたい。そういう気持ちでいます。このチームのファンの方々には僕のような選手も、とにかくベストを尽くしたいと感じさせてくれています」と話し、ファンの存在が支えの1つとなっていることを明かしている。
イチローは6日(日本時間7日)のナショナルズ戦で4打数1安打1打点と、3試合連続の適時打を放つ活躍を見せた。MLB通算安打では2867本とし、歴代単独43位に浮上。2873安打で同42位につける「野球の神様」ベーブ・ルース氏にあと6本と迫っている。
2012年にマリナーズから移籍したヤンキースでは「受け取るにふさわしい敬意を受けていなかった」と報じられたこともあったが、マーリンズではファンから愛され、コーチ陣、フロント職員、同僚からリスペクトを受けている。孤高の天才はマイアミの温かさに触れ、幸福を噛み締めながら、ベースボールを心から楽しんでいる様子だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count