「3番・右翼」のイチローは無安打も500盗塁に「10」 絶妙トリックプレーも…
マーリンズは守護神乱調で痛恨サヨナラ負け
マーリンズのイチロー外野手が10日(日本時間11日)、敵地でのジャイアンツ戦に「3番・ライト」で3試合ぶりに先発出場した。主砲のスタントンが休養したため、今季初めて3番、そして“定位置”のライトで出場し、3打数無安打1四球。8回に相手バッテリーが無警戒の中で1盗塁を決め、メジャー通算500盗塁にあと「10」とした。9回には守備で1点を防ぐ絶妙なトリックプレーを見せたが、2-3でサヨナラ負けした。
イチローは初回、2死走者なしでボーグルソンの前に遊ゴロ。4回は先頭で打席に立ったが、三ゴロに終わった。しかし、マーリンズはその後、モースのタイムリー二塁打で先制した。
同点となった6回、イチローの第3打席は一ゴロに終わる。マーリンズは8回、ゴードンの二塁打などで1死二、三塁の好機を作るも、2番のプラドは凡退。2死二、三塁でイチローに打席が回った。ここで、ジャイアンツのセットアッパー、ロモがまさかのワイルドピッチ。三塁走者が生還し、マーリンズが勝ち越した。
その後、イチローは四球を選ぶと、相手バッテリーが無警戒の中、3球目に二塁へ進塁。盗塁が記録された。これでメジャー通算490盗塁とし、500盗塁にあと「10」とした。しかし、オズナは一ゴロに倒れた。
9回、ジャイアンツは1死一塁でブランコが守護神シシェックからライトへ特大の二塁打を放つ。この打球を追ったイチローは、いったん振り返って捕球体勢に入った。しかし、ボールは頭上を超えてライトフェンスに直撃。振り返ったイチローはこれをすぐに処理し、内野へと送球した。イチローが捕球すると思ったランナーはスタートが遅れ、本塁まで生還できずに三塁でストップ。イチローのトリックプレーが進塁を防ぎ、1点を防いだ。
だが、ジャイアンツはその後、2死満塁とすると、青木がフルカウントから四球を選ぶ。貴重な押し出し四球で同点とし、続くダフィーがサヨナラ打。マーリンズはイチローのトリックプレーで一時は1点を守ったが、シシェックの乱調で2-3で敗れた。
イチローは3打数無安打で打率2割7分とした。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count