好調維持で“エース級”ピッチング ソフトバンク大隣の好投の要因は?

工藤監督「見た目よりもピュッと来る」、今季は自己最多の12勝超えも?

 それ以上に大きいのが自信だろう。工藤公康監督は左腕についてこう語る。

「彼の中でスピードではなく、コントロールや手元でのスピード感、キレというのを理解して投げている。脱力した投げ方で、見た目よりもピュッと来る。開幕の時は不安はあるけれど、去年と変わらない打者の反応が確認出来たんじゃないかと思う」

 昨季終盤の大活躍から、果たしてどれだけの投球が今季出来るのか。あれほどの投球が継続して出来るのか。大隣自身の胸の中にも、いくらかの不安はあったはずである。だがフタを開けてみれば、今季初登板でいきなりの完封勝利。その後も崩れることなく、好投が続いている。

 許した安打は4月7日の楽天戦の8安打が最多。それ以外は5安打前後に抑え込んでおり、相手打者が攻略に苦心しているのは明らか。胸にあった不安も消えてきたことだろう。1年間ローテを守った先には、2ケタ勝利はもちろん、2012年にマークした自己最多の12勝超えも見えてくる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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