1か月足らずで「人生最悪」から絶好調へ 李大浩はいかにして復活したのか
4戦連発、10戦連続安打&長打、6試合連続マルチ安打…止まらないSB主砲
ソフトバンク・李大浩のバットが、凄まじい勢いを見せている。9日の楽天戦。2点を追う7回1死一塁だった。楽天の先発・則本昂大が投じた抜けたフォークを逃さなかった。左翼席への同点9号2ラン。この日、6回途中まで完全投球し、わずか2安打しか許していなかった右腕の唯一と言える失投を一振りで仕留めた。
翌10日の同戦。初回2死一、二塁で右前安打を放つと、3回にも中前安打。そして、3点リードで迎えた4回1死一、二塁で、勝負を決定づける左中間への10号3ランをテラス席へかっ飛ばした。3安打3打点。本拠地のお立ち台で「大事なところで打てて良かった。4月に打てなくて、チームにも、ファンにも迷惑をかけた。5月に復活出来て良かった」と喜びを口にした。
助っ人砲のバットを止める術がない。10日の1打席目の右前安打で、4月29日の日本ハム戦(札幌D)から10試合連続安打とし、この10号で4試合連続本塁打、10試合連続長打、そして3安打で6試合連続マルチ安打。最近10試合は41打数20安打で打率4割8分8厘、6本塁打、13打点。ここ5試合では打率5割5分。驚異としか言いようがない。
強烈な上昇カーブを描いている。今季、開幕から李大浩のバットは低調だった。4月4日の西武戦(西武プリンス)から同12日の日本ハム戦(熊本)まで6試合連続無安打があり、ここで打率は1割9厘まで低下した。「こんなに打てないのは、野球人生で初めて」と言うほどの絶不調だった。