1か月足らずで「人生最悪」から絶好調へ 李大浩はいかにして復活したのか
復調の要因は? 13日は11試合連続長打のプロ野球記録到達の可能性も
それが、わずか1か月で打率は3割目前の2割9分5厘に。4月16日のオリックス戦(京セラD)からの20試合で無安打だったのは、28日の日本ハム戦(札幌D)の1試合だけ。何が李大浩を変えたのか。
変化を感じるのは、打撃時の足の上げ方だ。好調な今、早めに始動し、左足をゆったり、そして高く上げている。その状態を長く保ち、スイングへと移っていっている。さながら、一本足打法である。デホ自身も「もっと早く始動しようと練習から意識している。今どれくらい足を上げているかは自分でも分からないけど、勘というか、早く早く、しっかり上げようと意識しているよ」と認める。早く始動して「間」を作ることで、しっかりとボールを呼び込めていることが、好調の一因にある。
35試合での10号到達は、来日後自己最速で「野球をやってきた中で、1番(本塁打の)ペースが早いし、状態はいい」ともいう。
そんな李大浩には、13日のロッテ戦(QVC)で、大記録がかかっている。ソフトバンクの秋山幸二前監督(53)が、ダイエー時代の94年に記録した11試合連続長打のプロ野球記録である。台風6号による天候不良で12日の同戦は中止。仕切り直しの一戦で、昨季まで師事した恩師に肩を並べるか。要注目の試合になる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count