カンセコ&マグワイアを彷彿させる才能 カブスに若き本塁打コンビが誕生か
カブスの若きコンビに新“バッシュ・ブラザーズ”誕生の声
開幕前から大きな期待を掛けられているカブスが、シーズンの約1/5となる33試合を終えて、貯金ありの地区2位につけている。ナ・リーグ中地区は、例年どおりカージナルスが堅実な戦い方で首位をガッチリと守っているだけに、カブスの2位は大健闘と言ってもいいだろう。3Aで開幕を迎えた期待の新人クリス・ブライアントとアディソン・ラッセルも、予定どおりにメジャー昇格を果たし、貴重な戦力としてチームを盛り上げている。
スピードも長打力もあるブライアントは、2番という打順が定位置となった。5月11日のメッツ戦では、地元ファンの目の前で3番アンソニー・リゾとの初アベック弾を披露。翌日、地元シカゴ・トリビューン紙では「ブライアントとリゾは新“バッシュ・ブラザーズ”になるかも?」と題したコラムで、1980年代に一世を風靡した本塁打コンビになぞらえていた。
バッシュ・ブラザーズとは、ご存じのとおり、かつてアスレチックスで主軸を打っていた2人、ホセ・カンセコとマーク・マグワイアのコンビ名だ。1987年、マグワイアがリーグ最多となる49本塁打で新人王に輝き、カンセコが31本塁打&113打点を記録した時に命名された。
当時はステロイド全盛期。後に、2人とも筋肉増強剤を使用していた事実を告白したが、それを差し引いたとしても、面白いように打球を飛ばすバッシュ・ブラザーズの活躍は鮮烈だった。