大谷が復帰戦で9回途中1失点の快投 あと2アウトで完封逃すも開幕6連勝

18日ぶりの復帰戦で11奪三振の好投、チームの連敗を「4」で止める

 日本ハムの大谷翔平投手が14日、本拠地での西武戦で18日ぶりに投手復帰戦に臨み、8回1/3を5安打1失点、11奪三振1四球と快投した。あと2アウトで完封を逃したものの、113球を投げて2-1での勝利に導き、自身は開幕6連勝。好投した相手先発ルブランとの投手戦を制し、チームの連敗を「4」で止めた。1失点を喫したものの、防御率は0.86と0点台をキープしている。

 4月26日のオリックス戦で右ふくらはぎをつり、5回終了で緊急降板して以来の登板となった大谷は、初回から快投を見せた。打撃好調の先頭・秋山は152キロの直球で空振り三振。さらに、栗山はファーストゴロ、浅村はライトフライに打ちとった。

 2回は4番中村、5番メヒア、6番森を圧巻の3連続空振り三振。森から三振を奪ったボールは157キロをマークした。3回は大崎を空振り三振、岸谷は遊ゴロ、金子侑は三ゴロと、一回り目はパーフェクトに抑えた。

 日本ハム打線はその裏、1死三塁とチャンスを作るも、岡は一ゴロ、中田は見逃し三振で得点を奪えない。

 4回、大谷は先頭の秋山をセンターフライに打ち取るも、続く栗山にはカーブをセンター前に運ばれ、初ヒットを許した。しかし、浅村はフォークで空振り三振、中村は一邪飛に打ち取った。

 5回は先頭のメヒアを空振り三振、森を一ゴロと難なく2アウトを取る。しかし、大崎は右中間へのヒット。センターの岡が打球の処理にもたつく間に二塁への進塁を許した。初めて得点圏にランナーを背負ったが、炭谷は投ゴロに仕留めた。

 援護がない中、大谷は好投を続ける。6回の先頭・金子は一ゴロ。秋山は157キロの直球で空振り三振に仕留めた。さらに、栗山はカーブで見逃し、フォークで空振りと2球で追い込むと、3球目はこの日最速159キロの直球で空振り三振に切って取った。
 
 その裏、日本ハムは2死一、二塁と好機を作り、レアードがレフト前ヒットを放つ。二塁走者の中田は一気に本塁を狙うも、栗山からの好返球でアウト。1点が奪えない。

 7回、大谷は先頭の浅村にレフト前ヒットを浴びる。この日初めて先頭打者を出したが、続く中村はフォークでサードゴロを打たせ、併殺に仕留める。二刀流右腕は思わずガッツポーズを繰り出した。メヒアは中飛に仕留め、この回も無失点に抑えた。

 日本ハム打線はその裏も1点を奪えず、復帰戦の大谷は8回もマウンドに上がる。先頭の森には低めへの直球をライト前に運ばれ、2イニング連続で先頭打者を出した。大崎はバントを成功させて1死二塁のピンチ。しかし、大谷は炭谷をフォーク3連投で空振り三振、金子は左飛に打ち取った。

 その裏、日本ハムは2死二塁のチャンスを作るが、ここで中田は敬遠されるも、続くハーミッダがルブランの変化球を右中間に運び、値千金の2点二塁打。ついに均衡を破った。打球が抜けた瞬間、ベンチ前でキャッチボールを行っていた大谷はバンザイで喜んだ。

 最終回、大谷は先頭の秋山にこの試合初めての四球を与える。栗山は見逃し三振に仕留めたが、浅村には8球目をライトに運ばれた。浅間が飛び込んだが、打球を止められずに後方に抜けてしまう。痛恨のタイムリー三塁打となり、大谷はここで球数が113球に達し、降板となった。

 しかし、守護神・増井が後続を断って日本ハムが2-1で勝利。最後に浅間が右翼線への打球を捕球してゲームセットとなると、大谷はベンチでガッツポーズを繰り出した。二刀流右腕は開幕6連勝となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Countv

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