DeNAの貯金10は優勝した17年前を上回るスピード達成 1998年を振り返る
優勝まで駆け抜けた激動の夏を再現できるか
6月20日の広島戦では中根仁の3ラン、野村の好投で6-3で勝ち、4連勝。中日と同率首位に立った。6月24日のヤクルト戦では三浦が2失点完投勝利とまたも好投を見せ、6連勝でチームは加速。貯金を10にした6月27日の巨人戦まで破竹の8連勝を遂げた。
貯金10とした6月27日まで7勝を挙げた三浦の功績は大きかった。チームはその後も止まらず、7月は12勝5敗1分。この月は8日からオールスターをはさみ10連勝を飾ったが、その間も三浦は3戦2勝と気を吐いた。
8月は13勝11敗、9月は14勝8敗と順調に白星を重ね、10月8日に中日との争いにピリオドを打ち、リーグ優勝を決めた。三浦は1度、肝機能障害で登録抹消する苦悩もあったが、12勝7敗の成績を収め、投手陣を引っ張った。
斎藤隆、野村、三浦、川村を中心としたローテ、五十嵐英樹、島田、阿波野秀幸らのセットアッパー、そしてクローザー佐々木のいたブルペンが奮闘。石井琢朗、波留敏夫、鈴木、ローズ、進藤達哉、駒田徳広、佐伯貴弘、谷繁元信らが形成したマシンガン打線は強い印象を残した。
貯金を10にした勢い、優勝まで駆け抜けた激動の夏をどこまで再現できるか。17年ぶりのリーグVへ、DeNAの勢いに注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count