ブランコ抹消もオリにチャンス? “森脇野球”復活で巻き返しなるか
ヘルマンが昇格へ、鍵を握る機動力
最下位からの巻き返しは森脇野球の復活が必須――。
17日の日本ハム戦(札幌ドーム)でブランコが右股関節付近を痛めて途中交代。5月8日に左膝痛から復帰したばかりの大砲がまたも抹消された。替わりに昇格するのが右太もも裏肉離れで2軍調整を行っていたヘルマンだ。
これにより重量打線からの脱却を図ることができる。これまでの「中島、カラバイヨ、ブランコ、T―岡田、竹原」の“一発長打待ち”打線も魅力だったが、好投手と当たるとそうもいかないのが現状。
走力のあるヘルマンが打線に入ることで、糸井、安達、西野、駿太とスタメンオーダーの半分以上が走れる選手となる。盗塁、エンドランなど足を絡め常に先の塁を盗む“森脇野球”で勝負できる。
オリックスの昨年の盗塁数はリーグ2位となる126個を記録した。だが、今年はパ・リーグ最多の42試合を消化した時点でリーグ4位タイの23個(18日終了時点)。オフに中島、ブランコら大型補強を行った今シーズンはチームカラーであった機動力が失われていた。
両リーグ最多の借金11。首位・ソフトバンクとのゲーム差は8・5まで広がった。今こそ原点回帰し昨年の粘り強かった森脇オリックスを取り戻してほしいものだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count