巨人・高橋由が9回に代打の代打で決勝打 「いい場面で打ててよかった」
百戦錬磨のベテランが決めて連敗ストップ、「ちょっとホッとしました」
百戦錬磨のベテランが試合を決めた。巨人は高橋由伸外野手が決勝打を放ち、4-2で中日に快勝。連敗を2で止めた。
2-2の9回、1死二、三塁のチャンスで、ピッチャーのポレダに代打・矢野が告げられる。中日は高橋聡から田島にスイッチ。すると、原監督が代打の代打で高橋由を送った。
40歳のベテランは3ボール1ストライクから真ん中付近への直球をとらえ、ライト前に運ぶ。さらに、続く長野のセカンドゴロで1点を追加。9回は澤村が締めて快勝した。
決勝打の高橋由は、試合後のヒーローインタビューで「三塁ランナーをどんな形でもいいので返して、とにかく勝ち越したい。そういう気持ちだけでした」と振り返った。「いい場面で打ててよかった。点を取らないと勝てないので、当たりは良くなかったですけど、とにかく三塁ランナーを還せたので、ちょっとホッとしました」。原監督の起用に見事に応えた。
8回2失点と好投したポレダに5勝目が付いた。高橋由は「本当にいいピッチングだったんで、勝ちがついてよかったです」と納得の表情。ナゴヤドームでは開幕直後の3月31~4月2日に3連敗を喫していただけに「今年ナゴヤドームで初めて勝てたので、何とか明日もあさっても勝てればいいですね」とうなずいた。
「今日は今日で終わったことなので、また明日、気持ちを切り替えて勝てるように頑張りたいです」
ファンへのメッセージを求められると、チームメートに言い聞かせるようにこう話した。この男の存在は、やはり巨人に必要不可欠だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count