イチロー、マルチで通算2875安打 「芸術品」の左前打で“神様”ルース超え
今季7度目2安打も、マーリンズはジェニングス新監督が就任後5戦全敗で借金11
マーリンズのイチロー外野手は22日(日本時間22日)、本拠地でのオリオールズ戦に「7番・レフト」で先発出場し、1打席目に“野球の神様”ベーブ・ルースを上回り歴代単独42位となるメジャー通算2874安打目を放った。この日は4打数2安打1四球でメジャー通算2875安打まで伸ばしたが、マーリンズは3点を先制しながら5-8で逆転負け。GMから転身したダグ・ジェニングス新監督の就任後は5戦全敗で、いずれも今季ワーストの8連敗、借金11となった。
2試合連続で出場機会なしに終わっていたイチローは、4試合ぶりに先発出場。1-0で迎えた2回の先頭で、相手先発ヒメネスの速球を左前に運んだ。その後、三塁まで進み、ピッチャーのアルバレスのタイムリーで生還。チーム2点目のホームを踏んだ。
メジャー通算2874安打目。“神様”ルースを抜く鮮やかな左前打に、試合を中継した地元TV局の実況は「芸術品ですね」と脱帽。内角低めのボールを抜群のバットコントロールでレフト前に運んだイチローらしい一打を「美しいスイングでオリオールズ相手にまたもや塁打」と伝えた。
イチローは18日の試合で2安打を放ち、ルースと並んで歴代42位タイとなっていた。19日は代打で空振り三振、20日は今季41試合目で初めて出場機会がなく、21日も欠場。“神様超え”がお預けとなっていた。