イチロー、マルチで通算2875安打 「芸術品」の左前打で“神様”ルース超え
最終打席も、実況は「彼のプレーを見ることはただただ驚き」と称賛
3-0で迎えた3回2死走者なしの第2打席ではフルカウントから四球を選んだが、後続が倒れて生還はならず。しかし、この打席でも実況は以下のようにイチローを絶賛した。
「イチローはあの(1打席目の)ヒットでベーブ・ルースの目の前に通算安打記録で躍り出ました。彼はそのことについてあまり語りたがらなかったのが興味深いです。彼のプレーを見ることはただただ驚きですね。日本とアメリカで通算4152安打になりました」
しかし、マーリンズはその後、投手陣が崩れる。先発アルバレスが5回に2失点。イチローはその裏、3-2で第3打席を迎えたが、右腕ウィルソンの前に見逃し三振に倒れた。6回にはアルバレスと2番手のシシェクが打ち込まれ、一挙4失点で逆転された。
イチローは4-6となった7回1死二塁の好機で打席に。初球はパスボールで1死三塁とチャンスが広がったが、右腕ハンターの前に投ゴロ。マーリンズは8回にも2点を奪われて4点差とされた。
9回、マーリンズは1死からブールがソロ本塁打を放ち、3点差とする。イチローは2死となってから打席に立ち、ピッチャーへの内野安打でこの日2本目のヒットをマーク。相手投手の送球ミスで二塁まで進んだが、後続が倒れてマーリンズは5-8で敗れた。
メジャー通算2875安打で単独42位となったイチローだが、41位のメル・オットは通算2876安打で、すでに1本差。さらに、40位のオマール・ビスケルも2877安打で2本差となっている。
イチローは4打数2安打1四球で打率2割9分2厘となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count