一時は“不敗神話”も DeNA石川が今季にかける思いとは

リードオフマンとして勝利に貢献する28歳

 快進撃を続ける首位・DeNAベイスターズ。23日終了時点で打率、本塁打、打点と3冠の筒香嘉智や安定した先発投手陣、41歳のベテラン・三浦大輔、新人クローザーの山崎康晃など多くのヒーローたちが勝利に貢献してきたが、注目選手が多くいる中で、忘れてはならない存在がいる。リードオフマンとして戦う石川雄洋内野手(28)である。

 今季開幕から主に1番打者を任された男は、打撃好調だった筒香、離脱中の梶谷の陰に隠れて目立ってないが、チーム3位の打率を残し、ヒット数や得点数も筒香に次ぎチーム2位と首位のチームを引っ張っている。

 そんな好調の石川には一時、「不敗神話」も生まれた。3月28日の巨人戦から第1打席で出塁すると、必ず勝利してきた。石川が塁に出れば、チームは「行ける」「勝てる」と勢いに乗った。石川自身もマルチヒットを放つ試合も多く、今月19日のヤクルト戦で神話が途切れるまで、連勝は14まで伸びた。

 石川は「特に記録は意識していなかったし、プレッシャーも無かったです。なぜなら、僕が打たなくてもチームが勝ってくれるから。負けていたら気になっていたとは思いますけどね」と気負わずに打席に入っていたという。

 1打席目に限らず、石川が出塁すれば、2番が送り、梶谷、筒香の主軸が返すというシーンが多く見られた。初回の先制点は先発投手にとっても、チームにとっても大きい。DeNAのリーグトップの52犠打は、チームが首位を走る好調と無関係ではないだろう。中畑監督も「石川が出ると勝てる雰囲気が生まれる」と評価するほど、貢献度は高い。

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