余韻残すイチローとAロッドの偉業 「ベーブにとっては悪い週でしたね」

“野球の神様”ルース氏の記録を呼び起こした2人

 マーリンズのイチロー外野手とヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手の刻んだ記録が一夜明けても米国内で余韻を残している。

 イチローは22日(日本時間23日)の本拠地でのオリオールズ戦でメジャー通算2874安打とし、並んでいた“野球の神様”ベーブ・ルースを抜いて歴代単独42位に。一方、同じ日にヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手がレンジャーズ戦で通算1992打点とし、ルース氏と並ぶ歴代4位に浮上した。

 一夜明けたこの日、レッドソックス-エンゼルス戦を中継した地元テレビ局「FOX」でもその記録に言及。

 マイク・レドモンド前監督を解任し、メジャーで監督経験のないダン・ジェニングスGMが新監督に就任したマーリンズの苦闘を紹介する中で、メジャー通算2875安打としたイチローと、ナ・リーグ2位タイの12本塁打、リーグトップの40打点をマークしている主砲ジャンカルロ・スタントン外野手の活躍を数少ない光明としてレポート。

 実況のジョー・バック氏が「イチローはメジャーで2875安打を打っています」とデータを紹介すると、現役時代、マリナーズで活躍し、オールスター2度の出場を誇る解説者のハロルド・レイノルズ氏も「日本で1000本安打以上ですよね。ベーブにとっては悪い週でしたよね。アレックス・ロドリゲスに打点記録で並ばれ、イチローにヒットで抜かれました」と語った。

 イチローの金字塔については米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」や「FOXテレビ」「ESPN」などの主要メディアが速報。MLB公式サイトでは同じ日にイチローとAロッドが達成した偉業を称え、「ベーブ、捕まえた。スラッガーの記録が衝撃を受ける」との見出しで特集していた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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