台湾からパ・リーグの球場へ 異国の地で盛り上がり見せる日本プロ野球熱

台湾で高まるパ・リーグ人気、Facebookでは台湾人が7万「いいね!」

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台北國際觀光博覽會(TTE)の様子【写真提供:PLM】

 また、情報面においても、様々な取り組みを実施。日本ハムと西武では、球団公式サイトを台湾の言語である繁体字版でオープン。パ・リーグFacebookページでも繁体字で投稿を開始しているが、10万を超える(2015年5月時点)の「いいね!」のうち、台湾人が7割超を占める状況となっている。日本人と台湾人では、SNSを利用する環境が圧倒的に違うとはいえ、驚きの数字だ。

 さらに、訪日観光客がよく利用する台湾人向け日本観光情報サイト「樂吃購」にて、パ・リーグ6球団の紹介記事も掲載された。FOX台湾では年間でパ・リーグの約160試合がライブ中継されており、日本のプロ野球へ興味を持つ台湾人は今後も増加するだろう。実際に、今年は郭俊麟と陳冠宇両投手が先発する試合は、既存の番組を差し替えてまでライブ中継している。

 そして、今回のTTEへの出展である。そもそも今回、パ・リーグが出展したTTEとは何なのか。

 日本での知名度はそれほど高くないが、毎年秋に開催される台北國際旅展(以下、ITF)と並び、台湾では国民的なイベントとなっている。企業同士の商談の場所としての意味合いが濃い日本の旅行博とは異なり、TTEは参加する一般の客が日本円にして約800円の入場料を支払い、通常より値引きされた旅行商品を買うことができるイベントとして好評を博している。入場料で支払う金額以上に、値引きされた旅行商品が購入できるとあって、非常に人気が高い。

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