滑り止め使用やNPB球の導入も解決策に!? レ軍監督がMLB球の問題点を指摘

「ピッチャーは日本のようなボールを使うことを好む」、解決策は肘の靭帯保護にも有効?

 当時、レッドソックスの主砲デビッド・オルティスは地元メディアに「このリーグではみんな松ヤニを使っている。大した問題ではない」と話していた。今季もオリオールズのブライアン・マティス投手が24日のマーリンズ戦で腕に仕込んだ物質を指につけていたために、不正投球として退場処分を受けている。

 ファレル監督は「日本のボールは完全に違う。ピッチャーはあのようなボールを使うことを好むと思うよ。ピッチャーはベトつき感やグリップを高めるものを求めている。日本のボールは明確にそれを供給してくれる」と、NPB公式球の誇るフィット感を高く評価。メジャーで導入するメリットを主張している。

 レンジャーズのダルビッシュ有投手ら日本人投手のみならず、メジャーのピッチャーには、肘の靭帯損傷、そして、トミー・ジョン手術というケースが続いている。この一因として、メジャー球の滑りやすさを挙げる意見も出ている。滑らないようにしっかりボールを持とうとすることで、肘に負担がかかるというのだ。ピッチャーの生命線である肘の靭帯保護というメリットも生まれるかもしれない。

「グリップが良くなったからといって、ボールに違う変化を与えられるとは思わない。手の感覚と全体的な制球を模索してのこと。打者に聞いたところで、(グリップを良くする)物質がボールに別の変化をもたらすとは言わないと思う。(ボールの表面に)傷をつけるようなものではない。それがベットリするようなものならばいい。ワセリンはスプリットの動きを生むのでダメだ」

 記事の中で、ファレル監督は投手が滑り止めを使うことに対し、打者も反対しないだろうとも主張している。滑り止め容認か、日本球導入というファレル監督の掲げたメジャー改革案を、リーグ側は検討するのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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