ヤンキースの新人は“ゴジラチルドレン”!? 初本塁打に「現実と思えない」
3Aで受けた松井氏からの指導は「財産」、くしくも同じ背番号55をつけるヒースコット
松井氏は今季、指導のためにスクラントンを3度訪れた。10年のメジャー生活で通算打率2割8分2厘、175本塁打、760打点。2009年にヤンキースがワールドシリーズを制覇した際にはMVPにも輝いたスラッガーは将来のピンストライプの主役となるかもしれない若手にスイングなどについて技術を伝授。この指導をヒースコットも受けている。
「彼(の話)には、みんな耳を傾けている。彼の成績、成功を見ればそうなる。特に緊迫した状況や勝利のかかった場面での彼の成功を見れば、その成績は感銘的だよ。勝負強くなるには、安定感を手にするためには、どうすべきか。すべての打席にどのような心づもりで臨むべきか。それを知る必要がある。彼はどんな状況であろうが、常に動じないことを熟知している。それを聞くことは財産になる」
今月19日に直接指導を受けたヒースコットは地元メディアにそう語り、松井氏に心酔した様子を見せていた。
くしくも、現役時代にその松井氏の代名詞でもあった「背番号55」をつけた愛弟子はこの日、初本塁打を含む5打数2安打2打点の活躍で、打率4割1分7厘と好調を維持している。6連敗にようやく終止符を打ったヤンキース。ゴジラの“弟子”が名門躍進の鍵を握るかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count