イチローは8戦ぶり先発でメジャー通算2877安打 歴代40位ビスケルに並ぶ
22日以来のスタメンで3打数1安打1得点も、7回に「ダブルスイッチ」で交代
マーリンズのイチロー外野手は5月31日(日本時間1日)、敵地でのメッツ戦に「5番・センター」で先発出場した。5月22日のオリオールズ戦以来8試合ぶりのスタメンで3打数1安打1得点。メジャー通算2877安打として、守備の名手としても知られる歴代40位のオマー・ビスケルに並んだ。
この日の相手先発コロンは、イチローと同じ1973年生まれ(コロンは5月、イチローは10月)。1点を追う2回、イチローは先頭で打席に立つと、鮮やかなセンター前ヒットで出塁。その後、スタートを切るとソラーノがライト前ヒットを放ち、一気に三塁まで進んだ。続くイエリッチの遊ゴロで併殺崩れの間にイチローが生還。同点のホームを生んだ。
しかし、マーリンズはその裏に思わぬ形で勝ち越し点を奪われる。1死二塁で、右腕フェルプスが相手先発のコロンにセンター左へのヒットを浴びた。打球はライト寄りで前進守備を敷いていたイチローの横を抜け、フェンスまで到達。イチローは懸命に追いかけて打球を処理したが、コロンは巨体を揺らして悠々と二塁へ。二塁走者が生還し、勝ち越しツーベースとなった。
メッツは3回にも1点を追加。イチローは2点を追う4回1死の第2打席は三飛に倒れた。しかし、マーリンズは5回にイエリッチの二塁打を足がかりに1点を返すと、6回1死でブールのホームランが飛び出し、同点に追いつく。イチローはその直後の第3打席では遊ゴロに倒れた。
マーリンズは7回の攻撃でピッチャー・フェルプスに代打オズナを送る。勝ち越し点は奪えなかったが、その裏に2番手シシェックをマウンドに送るため、イチローは「ダブルスイッチ」で交代。オズナがセンターの守備についた。
イチローは23日のオリオールズ戦から5試合連続で代打出場。29日のメッツ戦は7試合ぶりに出場機会なしに終わり、30日のメッツ戦は再び代打出場で見逃し三振に終わっていた。
その間、ヒットを打ったのは24日のオリオールズ戦のみ。メジャー通算2876安打で、歴代41位のメル・オットと並んだままとなっていた。5試合ぶりの安打で、現役時代にはショートの名手としてイチローの打球を処理することも多かった歴代40位のビスケルとタイの通算2877安打とした。
イチローは打率2割8分7厘となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count