上原浩治の救援失敗でレ軍監督は選択を後悔、サンドバルはエラーに「痛恨」
指揮官「受け入れ難い」
その後、犠打と進塁打で2死三塁となった場面で主砲フィルダーを迎えた。今季リーグトップの打率3割5分9厘、同2位タイの38打点、同13位タイの10本塁打と絶好調のスラッガーに対して、ファレル監督は敬遠を選択。2死一、三塁で代打ハミルトンと勝負することになった。
「受け入れがたい」と敗戦後に悔しがった指揮官は「我々としてはすでに試合に入り、よりリズムをつかんでいる選手よりもベンチから出てくる打者との勝負を選んだ」と説明。上原自身も「チームの決定です。それに従うだけでした」と振り返ったという。
過去に薬物依存症から復帰しながら、オフに再びコカインなどを摂取していたことを告白したかつてのスーパースター、ハミルトンは今季途中にエンゼルスから古巣レンジャーズに移籍。マイナーで調整を続け、この日の代打が今季7試合目の出場だった。先月29日のレッドソックス戦では2本塁打を放つなど復調しているハミルトンに、上原は3球目に時速79マイル(約127キロ)の宝刀スプリットを投じたが、右中間を深く破られ、2点二塁打となった。敬遠で出したフィルダーが結果的に決勝のホームを踏んだ。
記事ではこのサヨナラの場面を「(上原の投球は)ハミルトンに対していいボールだったが、ストライクゾーンを捉えすぎた。レッドソックス内部崩壊の最終幕となった」と伝え、5回2失点(自責1)で降板した先発のジョー・ケリーは「間違いなく、どの負けも難しいものだ。ブルペンは好投していた。あのエラーが痛かった」と守備のミスを嘆いている。
レッドソックスはここ7試合で6敗目。借金7でア・リーグ東地区最下位に低迷している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count