田中将大が復活の力投! 7回3安打9K1失点で勝利投手の権利持って降板
4月23日のタイガース戦以来、5試合目の登板
ヤンキースの田中将大投手が3日(日本時間4日)、敵地でのマリナーズ戦で復帰登板に臨み、7回3安打9奪三振無四球1失点の好投を見せ、勝利投手の権利を持って降板した。4月23日のタイガース戦の先発を最後に右手首の炎症と右前腕部の張りで故障者リスト(DL)入り。約1か月半ぶりのマウンドでハイクオリティー・スタート(HQS、7回以上を自責2以内)の力投で、復活への一歩を踏みしめた。
注目の初回。田中は先頭のモリソンを144キロのスプリットで空振り三振に仕留めると、オースティン・ジャクソンをサードゴロ、カノをショートゴロに打ち取り、10球で切り抜ける。
2回、ヤンキースは相手先発のウォーカーから4番テシェイラがソロ弾を放ち、1点を先制。援護を受けた田中はその裏もきっちりと抑える。ここまでリーグトップの18本塁打を誇る4番クルーズを2球で追い込むと、内角高めへの131キロのスライダーで見逃し三振に。5番シーガーも見逃し三振に仕留めると、続くセス・スミスの打球はセンターに抜けるかに見えたが、セカンドのドルーが好守を見せ、この回も3人で打ち取った。
しかし3回、最初のピンチを招く。先頭の7番ミラーに甘く入ったツーシームをとらえられ、右中間へ三塁打。続くアクリーにもレフトオーバーのタイムリー二塁打を浴び、同点に。ズニーノは見逃し三振に仕留めるも、モリソンにレフト前ヒットを許す。しかし、ここはレフトのフローレスが好返球を見せ、二塁走者の本塁生還を阻止。守備に助けられた田中は続くオースティン・ジャクソンを見逃し三振とし、この回1失点で切り抜けた。
ヤンキース打線は直後の4回にジョーンズが2死一塁から2ランを放ち、再びリードを奪う。その裏、田中は先頭のカノをセカンドゴロ、クルーズをセンターフライに打ち取ると、シーガーは146キロのスプリットで空振り三振に仕留めた。
5回は先頭のセス・スミスをショートゴロ、ミラーをセカンドゴロに打ち取ると、アクリーは152キロのストレートで見逃し三振に。6回はズニーノをセンターフライ、モリソンを見逃し三振、オースティン・ジャクソンをサードゴロに打ち取る。
ここまで71球を投じた田中は7回もマウンドへ。先頭のカノをショートフライ、クルーズをセカンドフライ、シーガーはこの日最速の154キロのストレートで見逃し三振に仕留めた。
負傷明けの田中はこの回で降板。試合途中には女房役のマッキャンが負傷し、2回の守備からマーフィーが出場するなどのアクシデントもありながら、復帰登板で安定した投球を披露した。毎回三振を奪う力投で78球を投げ、ストライクは55球。防御率は2.76となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count