上原浩治が1死も取れず3敗目 救援転向後、2番目に多い4失点に「やられた」
サンドバルがまたエラー、味方のまずい守備もあり4失点
レッドソックスの上原浩治投手は4日(日本時間5日)、本拠地でのツインズ戦で4-4の9回に登板。味方のエラーにも苦しめられ、1アウトも取れずに3安打4失点(自責2)と炎上した。レッドソックスは4-8で敗戦。上原に5月31日のレンジャーズ以来となる今季3敗目(2勝11セーブ)がついた。
絶対守護神がよもやの大量失点だった。9回表、上原は先頭バッターのドージアにいきなりレフトオーバーの強烈な当たりを許す。グリーンモンスターを直撃したが、ラミレスがクッションボールを巧みに処理し、ヒット止まり。長打にはならなかった。続くハンターはショートへの鋭い当たりをボガーツがさばき切れずに内野安打。上原はグラブを叩いて悔しがった。
無死一、二塁とピンチが広がった場面で、続く強打者マウアーがまさかのバント。対応した捕手が素早く三塁に送球した。タイミングは完全にアウトだったが、三塁手のサンドバルが送球をまさかのトンネル。ドージアが生還すると、上原は両膝に手をついた。
今季、ジャイアンツから大物FAとして移籍してきたサンドバルは、これがこの試合2つ目のエラー。上原が敗戦投手となった5月31日のレンジャーズ戦でも救援失敗の呼び水となる失策を犯していた。
ここでジョン・ファレル監督がマウンドに歩み寄り、内野陣に熱く語りかけるが、悪い流れは止まらない。続くプルーフには11球粘られた挙句、レフトオーバーのタイムリーヒットを打たれ、ハンターの生還を許した。
無死一、二塁となったところで上原は降板。1アウトも奪えなかった。まずい守備による不運なヒットやエラーもあったが、試合後にはツイッターで「ふぅ??、やられた(ーー;)」とつぶやいている。
続くブレスロウは二塁打と犠牲フライを浴びて、さらに2点を失う。この回だけで計4点を奪われ、4-8で敗れた。上原が渡米2年目で救援に転向してから、4失点は昨年8月22日のマリナーズ戦の5失点に次ぐ2番目に多い失点となった。
またしてもサンドバルのエラー絡みで崩れた上原は今季2勝3敗11セーブ。自責2で防御率2.65。優秀な数字であるが、前日までの1.59からは悪化した。
一方、レッドソックスの田澤純一投手は7回に登板。1安打1四球を与えたが、3三振を奪い無失点で切り抜けた。防御率は1.50と好成績を維持している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count