田中将大は右肘靭帯部分断裂前の姿に戻った? 指揮官は「そう思う」と明言
次戦は10日のナショナルズ戦、メジャー屈指の右腕シャーザーと対戦へ
この試合で2回途中から女房役を務めたジョン・ライアン・マーフィー捕手も田中のフォーシーム(直球)の威力について証言している。
「ラリー(ロスチャイルド)と私はこれについて話をしていた。彼はいいフォーシームを持っている。彼は本気でアクセルを踏んだとも言えるね。それを証明したのだから」
開幕前のキャンプではツーシーム主体のピッチングへの取り組みを明かしていた田中だが、本気モードのフォーシームの威力について、同僚はついにギアを上げたとみている様子だ。
ここまで31勝25敗ながらア・リーグ東地区で首位に立っているヤンキースにとって、エースの復調は間違いなく朗報。「タナカの復活は彼らに重要な優位性を与える」と記事では分析している。
まだ、DLから復帰わずか1試合。しかし、オールスターに選出され、ア・リーグのサイ・ヤング賞候補とも称された昨季序盤のエースが、本来の姿に戻ってきたと、ニューヨークメディアは期待とともに伝えている。
復帰2戦目は9日(日本時間10日午前8時開始)のナショナルズ戦。相手の先発は、2013年のサイ・ヤング賞右腕で、オフにはFA史上最大の目玉として注目されたシャーザーとなる予定だ。メジャー屈指の投手に投げ勝てば、浮き沈みの激しいNYメディアの「完全復活」の報道も揺るぎないものになる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count