7年ぶりのセ日本人本塁打王へ 独走するヤクルト畠山の意外な胸中とは

コーチは手応えも、本人の中で本塁打は「たまたま」

「今年はいい角度で打球が上がっているし、今までだったらファウルになっていた打球が切れない。それだけ、体の内側からバットが出ている証拠だし、いい角度で出ている」

 昨年は規定打席に到達した中で初めて打率3割超をマーク。79打点を稼いだが、本塁打は現在と同じ16本止まり。「去年はあまり打球が上がらなかった」と、納得していたわけではなかった。春季キャンプ中に打撃フォームを見つめ直して、プロ15年目となる今季に臨んでいた。

 だが、今が本来の状態ではないことは分かっている。自身のバロメーターでもある右方向へのライナー性の打球が少ないのだ。右方向への本塁打は、4月23日の中日戦(ナゴヤドーム)以来出ていない。

「本当は僕はセンターから右へ打ちたいけど、体が開くのが早くて、たまたま甘いところにきた時にホームランになっているだけ」

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