復帰2連勝の田中将大に称賛の嵐 「ヤツが帰ってきた」「シャーザーを凌駕」
「タナカは依然としてシャープ」
ナショナルズの先発は、タイガースからFAで7年2億1000万ドルという大型契約で加入したマックス・シャーザー。2013年のサイ・ヤング賞を受賞し、2年連続最多勝に輝いた右腕は今季、この試合前の時点で6勝4敗、防御率1・85とリーグ屈指の安定感を誇っていた。
試合前、ESPNがこの対決を「チームの命運のすべてを1人の選手に託すことはできないが、ヤンキースの先発マサヒロ・タナカはワシントン・ナショナルズとのタイタニック(壮大な)バトルのために火曜日、ヤンキースタジアムに戻ってくる」と煽るなど、地元メディアも前日から「田中VSシャーザー」を特集。
そのシャーザーはこの日、味方のエラーに足を引っ張られる不運もあり、6回2/3を投げて8安打7奪三振4失点で敗戦投手に。地元紙「ジャーナル・ニュース」は「マウンド上ではマサヒロ・タナカがマックス・シャーザーとのマッチアップを制した」とレポート。一方、MLB公式サイトは「タナカは依然としてシャープ」と報じるなど、前回登板に続く好投を称賛した。
田中は87球を投げ、ストライクは63球。ストライク率は約72パーセントと田中らしいピッチングとなった。今季4勝1敗で防御率は2・48。昨年のヤンキースデビューから26試合で17勝目。これは1914年以降MLB2位タイの成績で、エースの完全復活を強烈に印象づけた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count