エース対決制した田中将大を捕手、監督も絶賛 「燃費の良さが本当に重要」
7回87球の快投に「120球まで球数制限を開放すれば、連続の完投勝利が可能だった」
ヤンキースの田中将大投手が9日(日本時間10日)、本拠地でのナショナルズ戦で右手首の故障から復帰2戦目の先発マウンドに上がり、7回5安打1失点6奪三振無四球の快投で4勝目(1敗)を挙げた。試合は6-1で快勝。2013年のサイ・ヤング賞右腕で、2年連続最多勝に輝いているマックス・シャーザーとの投手戦を制した日本人右腕に、指揮官や同僚が賛辞を送っている。地元紙「ジャーナル・ニュース」が報じている。
この日の田中は7回を87球で投げ抜いた。右手首の炎症と右前腕部の張りで離脱していたが、復帰戦となった3日のマリナーズ戦に続き、2試合連続でハイ・クオリティースタート(7回以上を投げ、自責点2以下)を達成。圧巻のピッチングを続けている。
記事では「先週、マサヒロ・タナカは故障者リストから復帰し、7回78球を投げた。今夜は7回87球だった。ヤンキースが120球まで球数制限を開放すれば、連続の完投勝利が可能だったことになる。それでも、彼は過去5試合の先発で4勝目を手にした。今回はマックス・シャーザー相手だった」と絶賛している。
注目の対決だった。昨季終了後にタイガースからFAとなったシャーザーは、今年1月にナショナルズと7年総額2億1000万ドルという大型年俸で契約。この日は4失点で敗れたものの、今季6勝5敗ながら防御率は2.13。リーグ屈指のパワーピッチャーは絶大な安定感を示している。その強敵に、田中は投げ勝った。