エース対決制した田中将大を捕手、監督も絶賛 「燃費の良さが本当に重要」
「打者に出来ることは何もない」「どんなカウントでも、どんな球も彼は投げることができた」
全米のメディアが注目したエース対決で、勝利の鍵となったのは伝家の宝刀だった。記事では、田中がこの日、スプリットを16球投げ、13球がストライクだったというデータを紹介している。
ジョー・ジラルディ監督は「思うに、相手のゲームプランはカウントで追い込まれないようにすることだった。そして、彼のスプリットは際立っていた。シャーザーと同じだ。もしも、右打者だったら、あのスライダーは本当に出会いたくない。もしも、左打者ならあのチェンジアップに出会いたくない。打者はそういうボールにも対処しなければいけないから、打てるボールを狙うことになる」と語ったという。
追い込まれれば、田中は決め球として切れ味抜群のスプリットを投げてくる。しかし、自軍のエース、シャーザーの決め球であるスライダー、チェンジアップのような威力を誇る田中のスプリットには、とても対応できない。その前に他のボールを狙うというナショナルズ打線の戦略は実らなかった。
女房役のブライアン・マッキャン捕手は「変化球でカウントを有利にできた。そして、スプリットを(相手打者の)2巡目にとっておくことができた。どんなカウントでも、どんな球も彼は投げることができた。2ストライクになったら、打者に出来ることは何もない。スプリットを待っていようが、待っていまいがね」と、あらゆる球種を自由自在に操った日本人右腕の投球に脱帽している。