大谷翔平がMLBの未来を担う!? 「日本のベーブ・ルース」と紹介される
メジャー識者による現役選手のドラフトで23位指名、「投手として100マイルを記録し、打者として1マイル飛ばす」
日本ハムの大谷翔平投手が、メジャー関係者からMLBのスーパースターとともにリーグの未来を担う存在として名前を挙げられ、「日本のベーブ・ルース」と高く評価されている。
ESPNが「ベースボール界のコーナーストーン(礎石)は誰だ?」と特集。MLBのドラフトシーズンに合わせて、解説者や識者が第一線で活躍する現役選手の中から自らのフランチャイズプレイヤーをドラフト形式で選出するという企画で、二刀流右腕の名前が登場している。
全体1位には、昨季のア・リーグMVPで、天才の名を欲しいままにするエンゼルスのマイク・トラウト外野手が選出された。2位にはナショナルズの若き主砲ブライス・ハーパー外野手、3位はマーリンズのイチロー外野手の同僚で昨年の本塁打王ジャンカルロ・スタントン外野手、4位はマリナーズの「キング」ことフェリックス・ヘルナンデス投手と、上位にはスーパースターが名を連ねる。
そんな中で、「ショウヘイ・オオタニ」は23位に選出されている。
日本が誇る二刀流右腕を選出したのは、かつてシアトル・ポスト・インテリジェンサー紙の記者を務め、現在はESPNのコラムニストを務めるジム・カペル記者だ。
選出理由については、記事の中で「オオタニは日本のベーブ・ルースだ。彼は投手として100マイルを記録し、外野手と指名打者として1マイルも打球を飛ばす」と説明している。
「野球の神様」と呼ばれるルースは、メジャーデビュー直後にレッドソックスで投手としても活躍している。1915年には18勝8敗、防御率2.44を記録。16年は23勝12敗1セーブで、リーグ最優秀防御率となる1.75、17年には24勝13敗2セーブ、防御率2.01と活躍した。
そして、1918年には投手として13勝7敗、防御率2.22の成績を残しながら、打者としても11本塁打をマークした。昨年、大谷が記録した11勝4敗、10本塁打は、メジャーリーグを含めても、その時のルース以来となる「2ケタ勝利&2ケタホームラン」。実に96年ぶりの快挙だった。
ルースは1920年にヤンキースに移籍後、打者として爆発的な活躍を続けた。だが、NPBで二刀流として投打ともに才能を見せつける大谷は、“日本版ルース”という絶大な評価を米国で手にしているようだ。