今季最多118球の熱投で6勝目の黒田 ファンに感謝「間違いなく僕達の力に」
ピンチで粘り「自分の今まででやってきたこと、自分のボールを信じて投げるしかない」
ソフトバンクの強力打線を相手に、丁寧なピッチングを続けた。「足も使えますし、一発もありますし、手強い打線だなと思ってましたけど、しっかり自分のピッチングしてゲームを作ることを考えてました」。まさに、黒田らしさの詰まった投球だった。
走者を出したり、ピンチになるほど、厳しいボールを投げ込む。なぜ、強靭なメンタルは崩れることがないのか。黒田は「自分のボールを信じて、低めにボールを集めて内野ゴロを打たす意識でマウンドにいました。(ピンチでは)自分の今まででやってきたこと、自分のボールを信じて投げるしかないと思います」と言う。
交流戦は3連勝。快投を続け、防御率も2.61まで上がってきた。開幕から苦しんできた広島を上位に引き上げるべく、力投を続けている。
「いいピッチングが徐々に出来てきたと思いますし、あとはチームがこのまま浮上していければいいかなと思います」と手応えを明かした右腕は、「マツダスタジアムと変わらないくらいの声援をたくさんもらいました。間違いなく僕達の力になったと思います」と敵地に駆けつけた広島ファンへの感謝も忘れなかった。
大黒柱が圧倒的な存在感を見せ始めた広島。流れに乗りたいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count