ロッテ清田が決勝2ラン バスターでの一発に「たまたま打球が上がって…」
左中間席へ飛び込む完璧な8号2ラン、「打った瞬間入ると思いました」
ロッテの清田育宏外野手が本拠地での巨人戦で値千金の決勝2ランを放ち、チームを5-4での勝利に導いた。バスターで左中間席に運ぶ驚きの一発となったが、本人は「打った瞬間入ると思いました」と振り返る完璧な今季8号だった。
同点の7回、無死一塁で打席に立った清田は、バントの構えを見せる。1ボールからの2球目。140キロの直球が真ん中付近に甘く入ってくると、バットを引いて思い切り振り抜いた。
「サードがすごく前に来ていたので、ちょっと強い打球を打ってやろうと思っていたら、たまたま打球が上がってしまいました。バスターだったんですけど、打った瞬間入ると思いました」
試合後、お立ち台に上がり、してやったりの表情で振り返ると、本拠地は大きく湧いた。
この打席の前までは3打数無安打。「全然活躍できてなくて、唐川が頑張っていたので、どうにか点数を取ってやりたいなと思って打席に入りました」。柳田(ソフトバンク)、秋山(西武)とハイレベルな首位打者争いを繰り広げる男が、最後の打席に意地を見せた。
「まだまだ試合があるので、あんまり数字のことは気にしないようにしてます」と1打席1打席に集中する清田。巨人に先勝したが「まだ明日も明後日もあるので、気持ちを切り替えたいと思います」と3連勝を見据えていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count