巨人相手にプロ初ホームランのロッテ田村 「大地さんより飛んで良かった」
本塁打は「気持ちでは10回くらい」、記念ボールには「福浦さんに落書きされました」
ロッテの田村龍弘捕手が、本拠地での巨人戦でうれしいプロ初ホームランをマークし、3-1での勝利に大きく貢献した。0-0の6回1死、相手先発・杉内の133キロの直球を右中間スタンドに運んだ。守備でも、先発・石川ら3投手をリードし、巨人打線を1点に抑えた。
試合後のお立ち台では、プロ何本目のホームランかを聞かれて「気持ちでは10回くらいあるんですけど、1本目です」と答え、笑いを誘った。
メモリアルボールはしっかり手元に戻ってきたが、「福浦さんに落書きされました」と苦笑。「本当はムニスって書くつもりだったらしいんですけど、日付を書いてくれました」。2009年に育成選手として入団し、翌10年には1軍の試合にも出場しながらオフに戦力外となったキューバ人選手の名前を書こうとした大ベテランの“イタズラ”は何とか回避したという。
最後はファンへのメッセージを求められながら「大地さんよりホームラン飛んで良かったです」と笑顔。1点リードの8回に貴重なソロを放ち、一緒にお立ち台に上がった主将・鈴木大地の横で、大胆に言い放った。高卒3年目でレギュラーに定着した期待の21歳は、お立ち台でも“持ち味”を存分に発揮していた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count