天敵から1死も奪えず5失点の田澤純一 「またもジェイズを釘付けに出来ず」
無死満塁でサンドバルが痛恨エラー、「併殺を狙えましたが、リードさようなら」
レッドソックスの田澤純一投手が12日(日本時間13日)、本拠地でのブルージェイズ戦で7回に3番手で登板し、1死も奪えずに5失点(自責4)を喫した。らしからぬ大乱調で今季2敗目。試合は10-13で逆転負けを喫した。天敵相手の大量失点に、MLB公式サイトは「タザワはまたしてもジェイズを釘付けにできず」と特集している。
この日の登板前まで防御率1.33と圧倒的な成績を誇り、地元紙「ボストン・グローブ」で初のオールスター戦への選出が相応しいと絶賛されていたセットアッパーが崩れた。
4点リードの7回。2番手で登板したバーンズが3連打を浴び、1死も奪えずに2失点を喫する。無死一塁でマウンドを引き継いだ日本人右腕は、最初の打者のドナルドソンをボテボテのゴロに仕留めた。しかし、前進してきたサンドバルはボールを掴みきれず、一塁に投げられない。記録はヒットで無死一、二塁となり、リズムを崩した。
続く強打者バティスタには初球をレフト前に運ばれ、二塁走者が生還。エンカーナシオンにもレフト前ヒットを浴び、無死満塁のピンチで迎えたコラベロには三塁線に強烈なゴロを打たれた。
ここで、サンドバルはいったん捕球したはずが、グラブからこぼしてしまう。地元テレビ局の実況は「ダブルプレーを狙えましたが、リードさようなら」と絶叫した。これはサンドバルにエラーがつき、ドナルソドンが生還。田澤は不運な失点な形で失点を喫し、同点に追いつかれた。