イチローが初対決の田中将大から貫禄2安打 今季2敗目の田中も意地見せる
イチローは5試合ぶり先発で田中相手に4打数2安打、メジャー通算2884安打で歴代38位タイに
マーリンズのイチロー外野手は15日(日本時間16日)、敵地での古巣ヤンキース戦に「2番・センター」で5試合ぶりに先発出場した。注目された田中将大投手との対戦で4打数2安打。1打席目から立て続けにヒットを放ったが、その後は田中もチャンスで大先輩を打ち取るなど、意地を見せた。田中は7回9安打2失点と3試合連続のハイ・クオリティー・スタート(HQS、7回以上を自責2以内)を達成したが、今季2敗目(4勝)。試合はマーリンズが2-1で勝利した。
イチローは初回、1死走者なしで打席に立つと、1ボールから93マイル(約149キロ)の速球をライトへと弾き返す。日米通じて初となる2人の対戦で、第1打席は痛烈な右前打。しかし、田中は後続を断って無失点に抑えた。
ヤンキースは2回にテシェーラのソロで1点を先制するも、その裏に田中が1死二塁とピンチを背負い、エチャバリアにレフトへのタイムリーを浴びて同点とされた。
イチローと田中の2度目の対戦は、1-1のまま迎えた3回。イチローは2ボール1ストライクから90マイル(約145キロ)のツーシームを転がした。田中にとっては打ち取った当たりだったが、伸ばしたグラブは届かずに二塁内野安打。イチローはこの安打でメジャー通算2884本となり、歴代38位のザック・ウィートに並んだ。しかし、ここでも田中が後続を断って得点を許さない。
その後は田中、マーリンズの先発ケーラーともに好投を続け、5回1死一塁でイチローとの3度目の対戦。ここは気迫十分の投球を見せた田中が、追い込んでから95マイル(約153キロ)の直球で見逃し三振に仕留めた。
7回、田中は先頭のディエトリッチに勝ち越しソロを浴びて1点を勝ち越される。その後、2死二塁でイチローが4度目の打席へ。ここは田中の2球目のスプリットを叩いたが、遊ゴロに倒れた。田中はその裏の攻撃で代打を送られて降板となった。
マーリンズは1点のリードを守りきり、2-1で勝利。イチローは5試合ぶりのスタメンで田中相手に4打数2安打、打率2割8分8厘とした。田中は右手首の炎症と右前腕部の張りから復帰後3連勝はならず、防御率2.49となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count