イチローの去就に影響は? GMから転身のマーリンズ監督が来季も続投か
MLB公式サイトの番記者が報じる、「DJが監督のポストに残る強い可能性が存在」
今季途中、指導者経験がほぼ皆無な状況でGMから異例の転身を遂げたマーリンズのダン・ジェニングス監督が、来季も続投する可能性が浮上しているとMLB公式サイトが報じた。
マーリンズの番記者、ジョー・フリサロ氏は「ジェニングスが2016年も監督続投の可能性」という見出しの記事の中で、「DJ(ダン・ジェニングスのイニシャル)が2016年もマーリンズ監督のポストに残る強い可能性が存在する」と指摘している。
今季序盤のマーリンズは、ディー・ゴードン内野手のヒット量産とジャンカルロ・スタントン外野手のホームラン連発以外に、監督人事で全米の注目を集めた。主力を大量放出する「ファイヤーセール」を行い、監督を次々と交代させることでも有名なオーナーのジェフリー・ローリア氏は、手腕に定評のあったマイク・レドモンド前監督を16勝22敗の時点で解雇。30年前に高校チームを指導しただけというジェニングス氏をGMから監督に転身させるという異例の人事を行い、大きな波紋を呼んだ。
レドモンド監督は借金6で解任の憂き目を見たが、マーリンズは17日現在で29勝37敗の借金8。この日はヤンキースに12-2で快勝し、2連勝を飾ったものの、事態が好転したとは言えない状況で、“GM監督”を任命した功罪については議論を呼んでいる。後半戦の戦いぶり、ジェニングス監督の指導者としての適正をどう判断するかが重要だが、現時点では続投が濃厚と、フリサロ記者はレポートしている。
結果には直結していないが、GM監督には美徳があるという。記事では「ジェニングスの人格と人気で、クラブハウスのみならず、フロントオフィスの信頼を維持することに成功している」と言及。選手との近い距離を保ち、ロースターの編成の手助けもしていると分析している。