交流戦は惨敗に終わったDeNA 巻き返しは可能なのか?

巻き返しへの最大のキーマンは?

「(DeNAは)若返りを図って、1番下からの叩き上げを作ろうとしている最中ですから。まだ若い選手はそこ(先発出場)までのレベルに達していない。20歳そこそこばかりでしょ。筒香も本当ならあの時に抹消してあげられれば良かったんでしょうけど……。

 今の筒香は(相手)キャッチャーとしては楽ですよ。(キャンプ中に)松井秀喜に教わって、大村(打撃)コーチと一緒に教わったものが、足が原因でそこまで突き詰めらる状態にないんじゃないですか。それでも4番として試合に出ている以上、結果を出さないといけない。それで焦っている。足の(速い)選手じゃないから抹消はしなかったんでしょうけど、やっぱり下半身は大事ですからね。何するにしても」

 この時期に万全の状態でいられないことが、後半戦に響いてくる可能性もあるという。野球選手は、体のキレを出すために夏前に走りこみをすることが多いが、足の状態が悪ければ、それも出来ないからだ。

「僕らが現役の時は、梅雨で試合が中止になったら、走りこみをしていたんですよ。濡れてもいい格好で外に出て走っていたんです。でも、筒香は今、それも出来ない。だから、この先も心配ですよね。足が治ってきた時に、今度は体のキレが出てこない。『足が大丈夫なのに、おかしい、上がってこない』と」

 筒香と同じように序盤戦は絶好調だった梶谷、ロペスらも揃って調子を落としている。穴を埋めていた井手正太郎も状態は落ちてきた。

「井手正太郎もいい選手ではあると思うんですけど、1年間フルに働いたことがない選手ですからね。中畑監督は、悪くなることも想定していたんでしょうけど。みんな揃って良かったので、みんな揃って悪くなる可能性はあったんですよ。ここをどう我慢して過ごせるかですね」

 まさに、打線は踏ん張り時。現時点で万全の状態ではない筒香の負担を減らすためにも、他の選手の奮起が求められる。投手陣にも、打線をカバーする頑張りが必要だと言えそうだ。

 ただ、投手陣には盛り返す可能性が残されているという。野口氏がキーマンとして挙げるのは、高崎健太郎、三上朋也の2人だ。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY