交流戦は惨敗に終わったDeNA 巻き返しは可能なのか?

中畑監督もキーマンの1人

「先発では、高崎健太郎あたりが戻ってこないと。40歳を超えた(三浦)大輔が1人頑張っているのでは、少し寂しい。モスコーソは怪我から戻ってきて、去年ほどじゃない。久保(康友)が駄目で、山口俊がしんどいですからね。

 ブルペンでは、(セットアッパーだった)田中健二朗が厳しくなってしまいましたからね。三上が救世主的に戻ってくれば、今頑張ってる後ろの2人(エレラ、山崎康晃)と違うタイプなので。どっちかというと軟投派で、しかも後ろの経験があるから、かなり大きな戦力になると思います。だから、三上と高崎健太郎ですよ、カギを握るのは。彼らが帰ってこれるかどうか」

 そして、野口氏がDeNA復活への最重要人物として挙げるのは、他でもない中畑清監督だ。「チームカラーは中畑清」と表現されるほど、指揮官には存在感がある。

「中畑さんがどう立て直すか。どう下を向かず、暗くさせないか。どれだけやられても、中畑監督は明るいじゃないですか。選手はだいぶ救われているはずですからね。そういう姿を見て、選手が『よしやったるか』となれば、それが一番のエネルギーだと思うので。序盤戦は、梶谷、筒香の活躍はあったにしても、監督のキャラクターに引っ張っれて首位を走ったようなもんじゃないですか。

 これから先も中畑監督がどれだけ明るくやっていけるかが重要だと思いますよ。中畑監督が深く考え過ぎて、発言力が少し低下してしまったら、もっと(状態は)下降する。中畑監督ありきのチームになってるので。連敗中は監督からの発信が少なかった。だから(連敗が)止まらないんじゃないですか。ポジティブな言葉を発信するようになれば、良くも悪くも選手は躍らされるでしょうから」

 現役生活最後の2年(09、10年)をDeNAでプレーした野口氏は「一緒にやっていた選手はDeNAが一番多いので、頑張ってほしい。正太郎が打った時なんて本当にうれしかったですからね」と本音を明かす。中畑監督に導かれてDeNAが序盤戦のような勢いを取り戻せば、セ・リーグが例年以上に盛り上がることは間違いないだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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